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JR西労組 献金1億円 国土交通政務官へ 

JR西労組 献金1億円 三日月国交政務官
150万 記載漏れ 識者「中立性に疑問」


 西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)OBの民主党衆院議員、三日月大造・国土交通政務官=滋賀3区選出=が、JR西労組側から6年間で1億円を超える献金を受けていたことが24日、産経新聞の調べで分かった。資金面でJR西労組側に依存する三日月政務官が、JRを所管する国交省の重要ポストに名を連ねていることに、識者からは「中立性に疑問があり、癒着を疑われても仕方がない」との批判の声も出ている。(調査報道班)

 政治資金収支報告書や滋賀県の公報によると、三日月政務官の関連政治団体「総合交通政策研究会」と資金管理団体「キラリ会」は、初当選した平成15年から20年の間に、政治団体「JRみかづき会」から総額1億550万円の寄付を受領。三日月政務官が代表の「民主党滋賀県第3区総支部」も15年に8万5千円の寄付を受けた。

 みかづき会は三日月政務官の活動を支えるため、JR西労組側が組合員に賛同を呼びかけ発足。組合員の7割が会員で会費が主な収入源。三日月政務官は初当選時からJR西労組側に資金面で依存していたことになる。三日月政務官は夫妻で、JR西の株も保有している。

 研究会は20年7月、キラリ会に250万円寄付したと収支報告書に記載。だがキラリ会は100万円しか記載しておらず、別の関連政治団体「三日月大造後援会」に研究会からの150万円が記載されていた。

 キラリ会と後援会、みかづき会、3区総支部は所在地が同一。研究会は16年設立で、所在地は三日月政務官の議員宿舎など毎年転々とし、政治資金規正法の改正で、国会議員の関連政治団体を「関係政治団体」として届け出て、公にしなければならなくなった届け出期限の20年12月31日に解散した。

 研究会は、三日月政務官側とJR西労組側の間にワンクッションを置くための団体だったとみられ、キラリ会の記載漏れは、団体間の寄付が実際は書面上だけの動きだったことを裏付けるものともいえそうだ。

 三日月事務所の話「JRみかづき会は、JR西労組の組合員やOBが個々人として会員になっており、労組から献金を受けている意識はない。献金による便宜供与も一切ない」

 山内和夫・東海大教授(政治学)の話「三日月国交政務官は所管企業の出身者であり、中立性に疑問がある。癒着を疑われても仕方がないだろう。当該企業の労組側から、1億円もの巨額の資金援助を受けているとなれば、なおさらだ」

【視点】 「癒着疑われぬ努力を」

 民主党が昨夏の衆院選のマニフェスト(政権公約)に掲げた高速道路無料化について、JR西日本などJR7社は昨年10月、公共交通機関の経営に与える影響が大きいとして、慎重な議論を求める要望書を国土交通省に提出している。前原誠司国交相は今月、無料化に逆行し実質値上げとなる上限料金制度を6月から実施すると発表した。

 参院選への影響を懸念した小沢一郎幹事長ら党側から「値上げはおかしい」との異論が出たため、行方は不透明だが、発表段階での制度内容はJR寄りとの印象もぬぐえない。

 また、JR福知山線脱線事故の報告書漏洩(ろうえい)問題では、JR西の前社長らが国交省の航空・鉄道事故調査委員会(現運輸安全委員会)の元委員から、旧国鉄のOB同士という関係を悪用して報告書案を事前に入手し、修正を要求。だが、運輸安全委は昨年12月、「最終報告書に(漏洩の)影響はなかった」と結論づけている。

 鳩山政権発足後、こうした事態が続いている。国交省にはJR側との癒着を国民に疑われないための一層の努力が求められている。

 三日月大造国土交通政務官は民主党の小沢一郎幹事長を支持する議員集団「一新会」のメンバーだ。鳩山政権では、小沢氏に近いとされる議員が内閣や党の重要ポストに登用されたとの見方が強く、三日月氏の政務官登用も、この延長線上にあるとみられる。公平な運輸行政を進める上で、JR西の株を保有するJRのOB議員が、国交省の政務三役を務めている現状が適切かどうか。議論が必要ではないだろうか。 (調査報道班)

(2010年4月25日 07:51) 産経関西

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