西播地域ユニオン　ブログ

提訴：「組合員不当解雇」　元従業員が運営会社を－－地裁尼崎支部　／兵庫

　負債のない会社を倒産させ労働組合員を解雇したなどとして、尼崎市のスーパー銭湯「あま湯」の元従業員１０人が１日、実質的運営会社「シップスエンタープライズ」（シ社）＝神戸市中央区＝などを相手取り、労働契約上の地位確認と、未払い賃金や慰謝料など計約５６００万円の賠償を求め地裁尼崎支部に提訴した。

　訴状によると、元従業員らは銭湯の飲食部門で働いていたが、長時間労働の是正を求め１０年１０月に労働組合を結成。元従業員らはシ社から業務委託されたグループ会社に籍を置いていたが、労働条件の改善を求めて交渉中だった今年３月、グループ会社から倒産を通告された。業務を引き継ぐ別の会社に他の従業員は転職できたが、組合員だけ解雇された、としている。県労働委員会にも１日、救済を求める申立書を提出した。

　一方、シ社は「訴状が届いていないので詳しいコメントはできないが、一方的解雇や偽装倒産の事実は一切ない」と反論している。【山田毅】

毎日新聞　2011年8月2日　〔阪神版〕