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サッカーより大事なものがたくさんある、報道はそれを伝えているか、視聴者はそれを知ろうとしているか 

ブラジル国民の不満

ブラジル国民の不満

2014年6月10日 宮崎日日新聞

 裁判官が泥棒に聞いた。「2万ドルも盗んだ後になぜ宝石や美術品を盗んだのか」。泥棒は答えた。「幸せはお金だけではないという神父さんの説教を思い出したからです」。

 陽気なブラジル人が酒場で大笑いするピアーダ(小話)からひとつ引いてみた。同じお金がテーマでも、こちらはピアーダのように笑えない。もうすぐ開幕するサッカーW杯に巨費を投じるくらいなら、福祉や教育に回すべきだとブラジル国民が腹を立てている。

 ストライキや暴動が頻発し、教員や警察官までもがストに参加しているというから事態は深刻だ。待ち望んでいたはずのW杯は、約4割のブラジル国民が反対という世論調査結果は世界中を驚かせた。あのサッカー大国でまさかである。

 W杯開催が決まったとき、ブラジル経済は上り坂だった。その後、リーマンショックや依存する中国経済の不振を受けて伸びが鈍化。国民生活も影響を受けた。サッカーとサンバに熱狂する国民が、お祭り騒ぎをしている場合ではないと怒るのだからよっぽどだ。

 ブラジル政府は「W杯の経済効果は税収を上回る。大会が成功すれば国の価値も高まり、国民に還元される」と主張する。しかし国民が求めるのは、いまこの瞬間の生活の改善だ。もう、これ以上は待てないという切羽詰まった願いだ。

 地球の裏側に暮らすわれわれは、ブラジルの事情などおかまいなしにW杯を楽しみたいのが本音だろう。だが日本も五輪を控える。幸せはお金だけではないが最低限の衣食住は絶対だ。6年後、ピアーダを笑える余裕があるといいのだが。


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