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分断社会に未来はない 

分断社会 広がる「分離」「独立」の動き 米中間選を前に

分断社会:広がる「分離」「独立」の動き、米中間選を前に

毎日新聞 2014年09月28日 13時56分(最終更新 09月28日 13時58分)

 米南部ジョージア州のフルトン郡は、南北100キロにのびた細長い郡だ。コカ・コーラ社やデルタ航空などが本社を置くアトランタを境に、北部は豊かで南部は貧しい。このフルトン郡が分裂の危機にひんしている。2005年から06年にかけ、裕福な北部3地区が次々と郡から分離し、新たな市を作って「独立」したからだ。

 舗装路は傷がなく、緑の芝生と植栽が道路脇を彩る。3階建ての大きな住宅が数十戸ずつ住宅街を形作り、幼児やペットを連れて散歩する人の姿が目立つ。06年に独立した最北端のミルトン市の平均世帯年収は郡の2倍近い11万2159ドル(約1220万円)。市の人口約3万2000人のうち白人が占める割合は約77%で、郡平均の約45%よりかなり高い。

 「多くの税金を郡に支払っても、ここでは使われない。税金と我々が受ける公共サービスの水準が一致しなかった」。市政管理者のクリストファー・ラガーブルームさん(39)が独立理由を説明した。

 警察官は周辺2市とあわせてわずか3人。事件があって駆け付けてもミルトンのことをよく知らない署員ばかりで、住民は業を煮やしていた。

 住民投票で85%が賛成して独立した今、警察や消防、公園や道路の整備などの公共サービスの質は高まった。ジョー・ロックウッド市長(50)は「インフラ整備も進み、警察官の数も5倍に増やした。住民はより良い生活のためにさらにお金を払っても良いと考えている」と胸を張る。

 市外から昨年引っ越してきた主婦のアヌ・ケールさん(32)は「治安と教育環境の良さが決め手だった。すごく満足している」とうなずいた。人口は10年から3年で推計9.8%増えた。

 一方、取り残された形の郡南部。ユニオンシティー郊外では、道路はデコボコで、放置された家、ゴミが目立つ。住人のマリアナ・アンダーソンさん(76)は「このあたりは道路状態が最近ひどくなっているし、治安の悪化も不安」と肩をすくめた。数日前に隣の空き家が不審火で全焼したという。

 郡の収入は3地区の独立前と比べて約6000万ドル(約65億円)も減少した。郡は数年前から財政危機に陥り、救急搬送システムへの補助金廃止、公立病院への補助金削減、郡立図書館の閉館日増加など、サービス低下を余儀なくされている。

 分離・独立の動きは州レベルでも起きている。コロラド州北西部の農村部の11郡は昨年11月、51番目の州を作ることの是非を問う住民投票を行った。反対多数が6郡、賛成多数は5郡。住民の不満の高さが浮き彫りとなった。

 背景には「地方の白人保守層」と「リベラルな都市住民層」の対立がある。農業地帯で共和党が強かった同州は、移民などで都市部の住民が増え、民主党が主導権を取るようになった。娯楽用の大麻合法化や銃所持規制の強化などリベラルな政策を打ち出す州政府に対する地方の不満が爆発したのだ。

 独立運動を引っ張る市民団体のジェフリー・ヘア代表(45)は「当面は地方自治体の権限をより多く認めるよう州政府を縛る法制定を目指す」と語る。カリフォルニア州やメリーランド州でもリベラルな州政府の施策に反発する保守派が主導する独立運動が起こっている。所得、政治思想、人種??。米国で二極化が進んでいる。【米南部ジョージア州ミルトンで、西田進一郎】
 ◇

 11月4日の投票まで40日を切った米中間選挙。オバマ米大統領の支持率は低迷し、野党・共和党も批判の受け皿になりきれず、政治不信に拍車がかかる。停滞ムードが漂うなか、米国を揺さぶる課題は外交・内政で山積していく。米国が直面する問題の現場を追う。


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