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貧困で子供の知的欲求の根を断つな 

子どもの6人に1人は貧困家庭 「無料塾」に通う子どもたち 東京
貧困経験の学生ら対策提言 札幌で集会 「経済、学習支援充実を」

いま子どもの6人に1人は貧困家庭。中野の「無料塾」に通う子どもたち

コラム 2014/11/2 17:45  ネタりかトップ

勉強したくてもできない子がいるなら、みんなで教えればいい!

教育を受けること――。中学生のとき、私にとってそれは当たり前の行為でした。中学3年生の1年間は近所の学習塾に通わせてもらいました。県立の進学校を受験するためです。私が生まれ育った福岡県北九州市は、東京のように「頭のいい子が進む有名私立高校」というものはほとんどなくて、地元の公立中学校に通う生徒の8~9割が地元の県立高校を受験しました。

週に数回塾に通うのにいくらのお金がかかっていたのか、当時の私は考えたこともありませんでした。「友達がみんな行っているから」と塾に行き、それなりに勉強はしましたが、「教え方が悪い」と先生の悪口を言ってみたり、当時好きだった男の子と会えるのが嬉しくて、同じクラスになれるようにめっちゃ勉強して競い合ってみたり。中学生の私にとって、塾はそんな存在でした。

教育を受ける環境は、「当たり前」にそこに準備されていたのです。それがどれだけ恵まれていたことなのか、自分でお金を稼ぎ生活している今ならよくわかります。

2011年に厚生労働省から発表されたデータによると、日本の子どもの貧困率は15.7%で、6人に1人が貧困家庭だといいます。この数字はどんどん悪化しています。私が子どものときとは違い、「当たり前」に教育を受けられない子どもが増えているのです。「貧困の連鎖」も問題になっています。

貧困家庭の親は自身の学歴が低いことが多く、その親に育てられた子どもたちもまた低学歴になるという負の連鎖です。経済的に塾に通えないため、また問題集や教材などを買えないために学力が低かったり、高校・大学に通うお金がないために、低い学歴のまま社会に出る場合もあります。その結果、収入の高い仕事に就けないということが、どうしても現在の日本では起こってしまっています。

■ライターの友人が無料塾をつくった!
2014年3月のこと。何度か飲んだり連絡を交わしたりしたことのある、同業の大西桃子さんが、何やら興味深い活動を始めたらしいことが、彼女のSNSから目に入ってきました。東京・中野区で、経済的に厳しくて塾に通えない中学生のための「無料塾」を始めた、とのこと。それが「中野よもぎ塾」です。

もともと大西さんは本業のかたわらで家庭教師をしていて、「教えるのが好き」ということは聞いていましたが、まさかの無料塾の立ち上げに、正直ビックリしました。話を聞いてみると、東京だけでも同じような無料塾がいくつもあるそうで、非営利団体として活動していたり、NPO法人化していたり、その形態はさまざま。団体によって、「できる範囲」・「特徴」・「やり方」は異なります。

生まれたばかりのよもぎ塾には現在、中学1年生が6人、2年生が2人、3年生が2人の計10人が通っています。週に1回、日曜日の18:00~中野区の行政施設を利用しています。「サポーター」という名のボランティアスタッフは大学生をはじめ10人ほどが毎回参加。大西さんに連絡をして、行ける人が手伝いに行く、という仕組みです。

■「中野よもぎ塾」の授業を見学してみた
もはや中学生レベルの学力すら怪しい私は、「サポーター」と名乗るのは恥ずかしいほど何の力にもなれないのですが、丸ツケくらいならできるかも!と、赤ペンを握りしめ、よもぎ塾の授業に参加してみることにしました。

よもぎ塾の授業は2部構成になっていて、前半の18時~19時半が個別授業、後半の20時半までが集団授業です。生徒たちはそれぞれ学年も学力も違うので、個別授業の時間は今、その生徒に必要な課題を与え、基本はマンツーマンでスタッフがつき、指導をします。

集団授業では、「考える力」を養うことを目指し、毎回スタッフが嗜好をこらしたさまざまな授業を実施しています。例えば、数種類のコンビニのおにぎりの重さをはかってどれが一番お得かを比べてみる実験をしたり、「原発は必要か?」などとちょっと難しめのテーマの作文を書いて発表したり。

私が参加した日は、みんなで俳句を詠む「句会」をしました。上の句と下の句はお題が決まっており、みんなで真ん中の7文字を埋めるというもの。これなら中学生でも簡単にできます。

中学生の感性はとっても豊か。こうして並べてみても遜色なく、どれが中学生でどれが大人の句か区別がつきません。

句会はただ詠むことだけを目的にしておらず、みんなが詠んだ句を見て、自分が「いいな」と思った一番と二番を発表し、なぜそれを選んだのかを一人ずつ発表していきます。そこに正解はありません。発言者の感性に新たな発見や驚きがあり、その意見をみんなが尊重します。

こうして「考える」力が養われていくのか、と、この日、私自身が一番多くのことを学んだかもしれません。また、夏休みには幕張で開かれていた「宇宙博」に大西さんが数人の生徒たちを連れて行きました。塾代表の趣味に生徒たちが付き合ってくれている感もありますが(笑)、生徒たちはよもぎ塾を通して型通りの「塾」を超えた、多くの経験をしています。

■「中野よもぎ塾」の生徒たちはどんな子たち?
よもぎ塾に通う資格は、基本的に次の2点のみ。

・学びたい意志があること
・他の塾に通っていないこと

収入証明の提出は不要です。希望者とは一人ひとり、大西さんが面談をしています。現在よもぎ塾に通っている生徒たちは家庭環境も性格もそれぞれ違います。

私は生徒たちと接してみて、「みんなとてもいい子たちだな」と率直に感じました。例えば母子家庭であったり、金銭的にすごく苦しかったり、バックグラウンドとしては複雑な環境にいる子どもたちが多いのは事実です。中には中学校が嫌いな子もいます。それでも、「よもぎ塾は楽しくて」と、家から1時間近くかけて通っています。

学校のPCを使いインターネット検索をしてよもぎ塾を見つけ、「勉強したい」と自分で電話をかけてきた生徒もいます。また、将来、スポーツや芸術の分野に進みたいという夢を持っている子もいます。みんな、今置かれた環境の中で、一生懸命自分の未来を切り開こうとしているのを感じます。

■できることから少しずつ
塾が終わった後は、ボランティアスタッフで打ち上げと称し、中野駅周辺の居酒屋に飲みに行きます。ここで繰り広げられる議論が熱い!

――「無料塾」を通して自分たちに何ができるのか?
――自分たちは、生徒たちの人生にどこまで踏み込んでいいものなのか?
――生徒たちにとって、どんな選択が未来の幸せにつながるのか?

葛藤もありますが、みんな真剣に考えています。その思いの強さに、私は毎回、心を打たれます。

それを牽引しているのが、代表の大西さんです。大西さんがなぜここまで頑張れるのか、私は最初不思議でした。どこからそんな強い思いが生まれるのだろう?と。何度か話をするうちに、少しだけ分かった気がします。

「『お金がないなら子どもを産むな』『子どもの教育にお金をかけられないのは親個人の責任。そこに税金を投入するのは間違ってる』。ある意味では正論だとも思うのですが、セーフティネットあってこその資本主義ですし、それを言ってたら世の中なんにも良くなりませんね。みんな一人で生きているの?」(よもぎ塾のTwitterより)

大西さんの思いは、とってもシンプルです。

「勉強したくてもできない子がいるなら、みんなで教えればいいじゃん!」

「無料塾」という活動には、賛否両論あるかもしれません。それでも――。

自分は安全な土俵の外にいて世の中を語る評論家になったところで、何も生まれません。それがたとえ小さな一歩だとしても、思い切って挑戦すれば、その“一歩”が目の前の誰かの未来の選択肢を広げることにつながるかもしれない。サポーターが少しずつ増えているように、1人から始まった取り組みも10人、20人となり、やがてそれが世の中を変える大きな熱量になるはず。

まだ始まったばかりなので、よもぎ塾に何ができるのか、何を残せるのか、その答えは数年後にしかわかりません。ただ、中学生のとき、血もつながっていない、金銭的な利害関係もない、ただ近くにいただけの大人たちが、こうして自分のために勉強を教えてくれた、という経験が、大人になって、ふと自分の過去を振り返ったときに、彼らの心を温かくしないわけがない、と私は思うのです。

お酒が大好きな大西さんは、ただ10年後に、成人した子どもたちと一緒にお酒を飲みたいだけかもしれないなぁ、なんて、おいしそうに水割りを飲む大西さんの横顔をチラリと見ながら思ったりして(笑)。もしかしたら、今の生徒の中の誰かが、将来のよもぎ塾を引っ張る存在になるかもしれません。

「いやいや、先生。もっとあの子にはこういう教え方をした方がいいよ」などと話しながら、大人になった生徒の誰かと大西さんがお酒を飲んでいる姿を想像して、私はものすごくワクワクするのでした。

(尾越まり恵)

文・All About News Dig編集部(All About )



貧困経験の学生ら対策提言、23日に札幌で集会 「経済、学習支援充実を」

(11/02 15:42)

 子どもの貧困対策の推進を訴えようと、実際に困窮家庭で育った道内の大学生らが11月23日、札幌で「北のチカラ!子どもの貧困対策どさんこ緊急決起集会」を開く。道が策定を予定する子どもの貧困対策計画について提言するほか、施策推進を訴える200人規模のパレードを行う。学生たちは「貧困を経験した当事者が声を上げ、貧困の連鎖を止めたい」との思いを胸に準備を進めている。

 集会を開くのは、遺児への奨学金貸与を行う「あしなが育英会」の支援を受けて大学に通う学生や、一人親家庭などで育った若者でつくる団体「北海道ユースミーティング」。実行委員として大学生を中心に約10人が活動している。

 厚生労働省の2012年の調査で、子どもの貧困率(平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合)は16・3%と過去最悪を記録している。今年1月の子どもの貧困対策推進法施行を受け、政府は8月、困窮家庭の子どもを支援する施策をまとめた大綱を決定。これを受け、都道府県には対策計画を策定する努力義務が課せられている。

 集会では道の対策計画に盛り込むべき施策の骨子を発表する。実行委の学生が自身の経験や一人親家庭の子どもたちへの取材を踏まえ、《1》子どもがいる困窮家庭への経済的支援《2》学習支援の充実《3》学校での生活支援相談機能の拡充―などを提言する方向だ。

 集会には行政関係者や道議にも参加を呼びかけ、発表した提言について議論する予定。困窮家庭の支援団体などによる現状報告も行う。

 集会は11月23日午前9時から、かでる2・7(中央区北2西7)で開く。協力者や参加者を募っている。問い合わせは岡本さん(電)070・5604・3353、メールはhokkaidoyouthmtg@gmail.comへ。<どうしん電子版に全文掲載>


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