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原発をこの日本で再び稼働させてはならない 

社説 <2014衆院選> 原発政策 安易な回帰は許されない

社説 <2014衆院選>原発政策 安易な回帰は許されない

(11/24)北海道新聞

 露骨な「原発回帰」である―。

 九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)が年明けにも再稼働する見通しになっている。原子力規制委員会の新基準に適合した第1号になる。

 これを皮切りに停止している全国の原発も後に続く可能性が出てきている。

 福島第1原発事故以来、原発の「安全神話」が崩壊し国民に依然不安感がある。施設から30キロ圏内の自治体が再稼働の判断に関与を求めているのは、そのためだ。

 政権はこうした声をすくい上げる意思がないように見える。そうであってはなるまい。

 原発政策は今回の衆院選の重要な争点であるべきだ。

 各党には将来のエネルギーのあり方を含め、具体的な公約を掲げ論議を深めてもらいたい。

 ■2年前の公約どこへ

 時計の針を、2年前の衆院選に戻す。

 当時、政権党だった民主党は公約に「30年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」と掲げた。

 野党だった自民党も「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」と曖昧な表現ながら脱原発の方向性を打ち出した。

 ところがどうだ。政権を取り戻した昨夏の参院選では、規制委の審査で再稼働が認められれば「地元自治体の理解が得られるよう最大限努力する」と後退させた。

 そして今春、安定供給を支える「重要なベースロード電源」と位置づけ原発回帰を決定的にした。

 その象徴が川内原発である。

 規制委は9月に「合格証」を交付した。だが責任者である田中俊一委員長も「安全を保証するものではない」と説明した。

 規制委はあくまで技術的、科学的な面から基準に適合するか審査するにすぎない。そこに国が稼働の是非を丸投げしている。これでは責任の所在が明確ではない。

 例えば、原発を所管する宮沢洋一経済産業相だ。今月、現地で「万が一、事故が起きた場合、国が責任を持って対処する」と明言した。だが、事故時の被災者への賠償の仕組みはまったく不十分だ。

 住民の避難計画では、要援護者の避難や一斉に避難する際の渋滞対策などが固まっていない。国が避難計画の実効性を検証するすべもない。

 こんな口約束で再稼働に踏み切っていいわけがない。

 ■再生エネ普及に道を

 規制委には13原発20基が審査を申請している。北海道電力泊原発は終了の見通しが立っていないが、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)などは審査が進む。

 それだけではない。建設中の電源開発の大間原発(青森県)も年内にも審査を申請する構えだ。

 原発ゼロでも電力は不足しているとは言えない。なのに火発用の原油、ガスのコストが高騰しているからといって原発を選択する。安易すぎる。

 原発に替わる再生可能エネルギーの普及は時代の要請だ。

 「今後3年間、再生可能エネルギーの最大限の導入促進を実施」。自民党も参院選公約でそう掲げた。問題は1年を過ぎても具体的な道筋が示されていないことだ。

 それがないから電力会社が、再生エネの固定価格買い取り制度に基づく新規電力購入契約を中断するといった混乱が起きている。

 確かに太陽光や風力は出力が気象条件に左右される。それを補うには電力会社の垣根を越えて融通し合う仕組みが欠かせない。

 当然、新規参入を促すため、送配電網を広く公平に利用できる発送電分離を含めた電力システム改革も進めなければならない。

 ■次世代にツケ回すな

 使用済み核燃料を「資源」として再活用する核燃料サイクルは完全に行き詰まっている。

 高速増殖炉原型炉「もんじゅ」は、トラブル続きで実用化はほぼ絶望的である。使用済み核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)も操業開始の先延ばしが続き、依然めどが立たない。

 もはや使用済み核燃料は「資源」と呼べない現実がある。

 こうした「原発のごみ」は放射能が安全な水準になるまで数万年かかるとされる。

 しかも、全国の原発内で行き場のない使用済み核燃料の貯蔵量は1万4千トンを超え、すでに限界容量の約7割に達している。これ以上、厄介な「ごみ」を増やしてはならない。

 脱原発を前提に、すでにたまった「ごみ」をどうするか。これまで原発の恩恵を受けてきた世代が真剣に向き合う必要がある。

 未来にツケを回すわけにはいくまい。解決するのは政治の責務である。


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